- Vol.001 設計用知識プロセッサ『NaU DSP』
- Vol.002 健康管理支援システム 「NaU HCS」
- Vol.003 業務マニュアルのデジタル化のすすめ
- Vol.004 IPA DX白書2021を読み解く
- Vol.005 目指せヤタガラス人材
- Vol.006 大胆な変化を恐れないことが事業継続の要諦
- Vol.007 ソフトウェア工学の古典に学ぶ
- Vol.008 DXに関わるビジネスパーソンに役立つプログラミング的思考
- Vol.009 レガシーシステムのモダナイゼーションを効率的に進める業務ルール抽出方法
- Vol.010 RPAと『NaU Rulebook』の連携がより簡単に
- Vol.011 ルールエンジン適用業務マップ~行政の許認可業務編~
- Vol.012 ルールによる住所チェックの自動化
- Vol.013 作らない技術のための技術
- Vol.014 ~業務マニュアルの考古学~業務自動化を図る際の業務マニュアル分析の視点
- Vol.015 グラフィックファシリテーション~ソフトウェア開発を円滑にするツール~
- Vol.016 書類チェック自動化検討の進め方
- Vol.017 業務知識に基づくデータ突合の自動化 ~NaU Rulebook DataCheckerの裏技~
- Vol.018 『NaU Rulebook 2023』 ChatGPTとの連携により業務自動化が新たな次元へ
- Vol.019 ルールエンジンと大規模言語モデルの連携方式で特許出願
- Vol.020 画像データ自動化の新たな可能性: ChatGPT & ルールエンジン
- Vol.021 ~ルールエンジンで社会課題解決~入所施設選考業務の自動化
- Vol.022 審査業務の自動化は『急がば回れ』
- Vol.023 DX「業務自動化」の着眼点
- Vol.024 OCRと連携するルールエンジン~DXに与えるインパクト~
- Vol.025 ユニークなインターンシップ
ユニークな
インターンシップ
Vol.025 2024年5月27日
弊社では、毎年、情報系大学院生を対象とした10日間のインターンシップを実施しております。
このインターンシップは、弊社にとっては、学生の自由な発想に基づく新たな知識処理技術活用の可能性を発掘することを目的とし、学生にとっては、実用的な知識処理技術を身に着けることを目的としています。
この目的に沿って以下の2コースを用意しています。
1.「ルールベース開発」コース
弊社ルールエンジンを活用したアプリケーションを開発します。開発するアプリケーションは、学生とメンターで相談して決めます。過去には学生がアルバイト勤務する個別指導型学習塾で生徒と講師のマッチングとスケジューリングを行うアプリケーションを開発した例などがあります。
2.「知識記述言語開発」コース
新しいコンピュータ言語を設計し、その処理系を開発します。弊社インターンシップでは、このコースの方が人気があります。このコースでは「世界初のコンピューター言語を作ろう」をテーマにしており、毎年、私たちの想像を超えるユニークなコンピュータ言語が生まれています。
一例を紹介します。インドネシアからの留学生Aさんは、インドネシアの民族楽器「Angklung(アンクルン)」の楽譜を記述する世界初のコンピューター言語を発明しました。このAngklungは、竹製の楽器で、ちょうどハンドベルのように1個の楽器で1つの音を出し、複数人で集まって楽曲を演奏します。従って、参加者にはそれぞれ担当する音が事前に割り振られ、メロディに併せて担当する音を演奏します。
実は、この担当する音を決める作業には、ちょっとした困難があります。演奏に参加する人数や演奏する曲目によって、最適な音の割り振りが変化します。音の割り振りを間違えると和音などが上手く演奏できなくなります。そこでAさんは、Angklungの楽譜を記述するコンピュータ言語を設計し、演奏参加者の人数なども付記できるようにすることで、音の割り振りを最適化する処理系を開発しました。これを使えば、Angklungの演奏時に音の割り振りに困ることはありません。
楽譜の記述例
このコンピュータ言語と処理系は、間違いなく世界初のコンピュータ言語です。面白いと思いませんか。
このように私たちはインターンシップを通して学生から大きな刺激を受けており、また学生も日頃大学で学んだ理論や技術がどのように実用的なアプリケーションになるのかを学んでいます。参加した学生もこの実践的なインターンシップを楽しんでくれているようです。
今後もどんな新しいアイディアが生まれるか大いに期待しています。