- Vol.001 設計用知識プロセッサ『NaU DSP』
- Vol.002 健康管理支援システム 「NaU HCS」
- Vol.003 業務マニュアルのデジタル化のすすめ
- Vol.004 IPA DX白書2021を読み解く
- Vol.005 目指せヤタガラス人材
- Vol.006 大胆な変化を恐れないことが事業継続の要諦
- Vol.007 ソフトウェア工学の古典に学ぶ
- Vol.008 DXに関わるビジネスパーソンに役立つプログラミング的思考
- Vol.009 レガシーシステムのモダナイゼーションを効率的に進める業務ルール抽出方法
- Vol.010 RPAと『NaU Rulebook』の連携がより簡単に
- Vol.011 ルールエンジン適用業務マップ~行政の許認可業務編~
- Vol.012 ルールによる住所チェックの自動化
- Vol.013 作らない技術のための技術
- Vol.014 ~業務マニュアルの考古学~業務自動化を図る際の業務マニュアル分析の視点
- Vol.015 グラフィックファシリテーション~ソフトウェア開発を円滑にするツール~
- Vol.016 書類チェック自動化検討の進め方
- Vol.017 業務知識に基づくデータ突合の自動化 ~NaU Rulebook DataCheckerの裏技~
- Vol.018 『NaU Rulebook 2023』 ChatGPTとの連携により業務自動化が新たな次元へ
- Vol.019 ルールエンジンと大規模言語モデルの連携方式で特許出願
- Vol.020 画像データ自動化の新たな可能性: ChatGPT & ルールエンジン
- Vol.021 ~ルールエンジンで社会課題解決~入所施設選考業務の自動化
- Vol.022 審査業務の自動化は『急がば回れ』
- Vol.023 DX「業務自動化」の着眼点
- Vol.024 OCRと連携するルールエンジン~DXに与えるインパクト~
- Vol.025 ユニークなインターンシップ
ルールエンジン適用
業務マップ
~行政の許認可業務編~
Vol.011 2022年10月18日
近年、行政業務においてもDX検討が盛んになっています。電子申請システムの導入やチャットボット等による問合せ対応などはその一環です。行政業務は、基本的には法律や法令、つまりルールに基づいて実施されるという点でルールエンジンと相性の良い業務と言えます。
下図は、多岐にわたる行政の業務のひとつである許認可業務に着目したルールエンジン適用業務マップ(簡略版)です。
許認可業務は、飲食店や理美容店などの事業者の営業に対して行政が許可・管理・監督を行う業務です。この許認可業務によって私達は、一定の基準をクリアーしたサービスを安心して受けることができます。
この許認可業務の省力化・効率化についてルールエンジンは次のような活用方法があります。
- ナビゲーション
複雑な手順やバリエーションの多い手続きについて、ルールエンジンが利用者に適切な質問や情報入力を求めることで、利用者をガイドしながら、利用者のほしい情報やすべきことを提示します。 - 書類チェック
各種書類の記載内容をルールエンジンがチェックします。 - スケジューリング
現地調査や面談の日程調整、機材・車両などの割当など、ルールエンジンでリソース調整を行います。 - モニタリング
定期訪問先リストや特例措置適用候補事業者リストの作成などデータベース化された情報をルールエンジンが定期的に検索して、条件に合致するものを抽出します。 - 文章生成
更新手続きの案内など、行政から事業者に送付するメールや案内文書をルールエンジンで自動生成します。
ルールエンジン採用により、業務自動化が図れるだけでなく、ルールを明文化することで属人化を防ぐ効果があります。弊社ルールエンジン『NaU Rulebook』は、表形式で日本語によりルールを記述できます。これにより、法律や条例の改正などにも行政の担当者自身で柔軟に対応可能になります。これは行政にシステムを提供するベンダーにとっても、特殊な業務知識を都度勉強してシステム化する手間を省くことができます。
冒頭に記載したとおり、行政業務は全国的に共通性の高いルールを運用できるフィールドです。ルールエンジン活用が全国自治体の支援に貢献できることを願っています。