目指せヤタガラス人材

Vol.005 2022年4月15日

2022年4月、IPAから「DX実践手引書 ITシステム構築編」の改訂版が公開されました。既にご覧になった方も多いとおもいます。DXに関わる方の必読の資料です。もしまだご覧になっていなければ、是非、ご一読ください。最近のIPAのDXに関する資料の内容には、国を挙げてDXに取り組む本気度が感じられ、とても読み応えがあります。

目指せヤタガラス人材

この手引書の中で「ヤタガラス人材」という面白いキーワードが紹介されています。ヤタガラスは、日本神話に登場するカラスの神様で三本の足をもつ、と伝えられています。DXにおける3本足とは「経営」「事業」「技術」です。つまりヤタガラス人材は、この3つの分野に通じ、経営者には経営の言葉で、事業責任者には事業の言葉で、技術者には技術の言葉で話ができるマルチな人というイメージです。

 

「そんなヤタガラス人材なんてどこにいるの?」という声が聞こえてきそうです。確かに一朝一夕にそんな人材になることは難しいでしょう。ですが弊社は、短時間でヤタガラス人材に近い能力を持つことは可能と思っています。その鍵は「モデル化」です。モノゴトを抽象化・シンプル化して捉えるための技術です。弊社は様々な業界・業務で短期間に専門知識を可視化し、整理してデジタル化する活動を行ってきました。この中で、突き詰めると「情報(データ)」「プロセス」「知識(判断基準・原理原則)」の3つの観点で、企業活動は記述できる、という結論に至りました。それぞれの観点について数時間で誰でも習得できる記述方法があります。弊社YouTubeの動画でも、その一端をご紹介しておりますので、是非、そちらも御覧ください。

このDX実践手引書を読み、「知識のデジタル化」で社会のDX推進に貢献したい、という思いを強くしました。IPAならびに、この手引書の作成に関わられた方々に感謝いたします。