- Vol.001 設計用知識プロセッサ『NaU DSP』
- Vol.002 健康管理支援システム 「NaU HCS」
- Vol.003 業務マニュアルのデジタル化のすすめ
- Vol.004 IPA DX白書2021を読み解く
- Vol.005 目指せヤタガラス人材
- Vol.006 大胆な変化を恐れないことが事業継続の要諦
- Vol.007 ソフトウェア工学の古典に学ぶ
- Vol.008 DXに関わるビジネスパーソンに役立つプログラミング的思考
- Vol.009 レガシーシステムのモダナイゼーションを効率的に進める業務ルール抽出方法
- Vol.010 RPAと『NaU Rulebook』の連携がより簡単に
- Vol.011 ルールエンジン適用業務マップ~行政の許認可業務編~
- Vol.012 ルールによる住所チェックの自動化
- Vol.013 作らない技術のための技術
- Vol.014 ~業務マニュアルの考古学~業務自動化を図る際の業務マニュアル分析の視点
- Vol.015 グラフィックファシリテーション~ソフトウェア開発を円滑にするツール~
- Vol.016 書類チェック自動化検討の進め方
- Vol.017 業務知識に基づくデータ突合の自動化 ~NaU Rulebook DataCheckerの裏技~
- Vol.018 『NaU Rulebook 2023』 ChatGPTとの連携により業務自動化が新たな次元へ
- Vol.019 ルールエンジンと大規模言語モデルの連携方式で特許出願
- Vol.020 画像データ自動化の新たな可能性: ChatGPT & ルールエンジン
- Vol.021 ~ルールエンジンで社会課題解決~入所施設選考業務の自動化
- Vol.022 審査業務の自動化は『急がば回れ』
- Vol.023 DX「業務自動化」の着眼点
- Vol.024 OCRと連携するルールエンジン~DXに与えるインパクト~
- Vol.025 ユニークなインターンシップ
IPA DX白書2021
を読み解く
Vol.004 2022年3月16日
2021年10月にIPAから「DX白書2021」が発表されました。既にご覧になられた方も多いと思いますが、未だの方は是非、ご一読ください。DXを検討するうえで素晴らしい資料だと思います。このDX白書は、日米の企業トップへのアンケートに基づき、両国におけるDX化の差、DX推進の示唆および手法・技術解説が全396ページに渡り記載された超大作です。
米国企業はITシステムに「変化への柔軟性」を重視、一方、国内企業は…(p.13,p.225)
「変化へのITシステムの柔軟性」や「外部サービスとの連携」などの点で米国企業の6割が「達成している」と回答していますが、国内企業は2割に留まっています。国内企業が「業務にあわせて個別にシステムを開発する」方針でIT化を進めてきたことが立ち上がりの遅れに繋がった結果とも思えます。逆の見方をすれば、この分野において今後、ITベンダーやコンサルのビジネスチャンスと言えます。
DX取組の成果に日米で4割もの大きな差(p.27)
「DXに取り組んでいる」という回答は米国企業の8割に対し、国内企業は5.5割です。更に「DXの成果がでている」という回答は米国企業の9割に対し、国内企業は5割と大きな差が開いています。伸びしろがあるとポジティブに受け止める必要がありますね。
国内企業にはITに見識がある役員が不足している(p.31)
米国企業では「ITに見識のある役員が3割以上を占める」が5割、日本企業では2割です。経営者主導の事業構造改革であるDXには経営者のコミットが必須です。日本企業でもIT出身者の役員登用が進むことが期待でき、ITに携わる私たちの活躍の場が広がるものと思われます。
「第4部 DXを支える手法と技術(p.189)」は必読
第4部には最近の技術トレンドがコンパクトに解説されています。ここはDXに関わる技術系の担当者だけでなくとも読んでおくことは非常に有益だと考えます。
以上は、紙面の都合でほんの一部をご紹介しているだけですが、またウェビナーなどでルールエンジンと関係付けて個々の内容を掘り下げてご紹介したいと思っております。このような資料を無償で公開してくださったIPAに感謝いたします。この資料がきっかけとなり、国内企業のDX化が進むことを期待しております。